Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

越路よう子の時代転換作戦0921

去年の今頃、私はパーソナルトレーナー

ついてトレーニングを始めた。トレーナー

はブラジル人の青年だった。人懐っこい彼

とはすぐに仲良くなった。ギターを始めた

いと言うのであれこれアドバイスをしたり、

ギターを教えたりした。

 

ある時、「ところで、なんでギターを始た

の?」と聞くと彼はこう答えた。「弾き語

りをして、彼女に告白したいんです」と。

音楽の使い方として、弾き語りの使い方と

して、これは野球に例えるとど真ん中のス

トレートだ。素晴らしい。私は「心の底か

ら応援するよ!何でも聞いてね!」と彼に

告げた。やった事ないけど。(間接的にや

って伝えると言うセコいことはよくやって

いた)

 

晴れたら空に豆まいてにはブラジル人のス

タッフがいる。彼はとても気が優しくて、

男前のカウンタースタッフだ。彼も筋肉ト

レーニングを長くやっていて、ものすごい

体をしている。おまけにミュージシャンで

もある。

 

ある時スタッフみんなでカウンターでくつ

ろいでいる時こんな相談をされた。「次の

ライブ、ステージ上から好きな女の子に告

白したいんだけどどう思いますか?」と。

私はそんな事やった事ないので、「すっ、

すっ、すっばらしいじゃないか!」とちょ

っと噛み気味に言った。そして、「そんな

事されて喜ばない人はいないと思うよー」

と取ってつけたかのようなコメントをした。

豪速球のど真ん中ストレートすぎて、私に

は答えようがなかったのかも知れない。

 

すると、一緒に聞いていた若い女性スタッ

フが「私はちょっとひくな」とクールに

呟いた。

 

その若い18歳のスタッフの方が51歳の

私よりずっと冷静にアドバイスをしていた。

 

 

ど真ん中のストレートを見逃し三振する野

球選手の気持ちがわかった気がした。

 

そしてこの二人のブラジル人の友達の話は、

水に投げた小石の後のように今もじわっと

心の中で広がっている。

 

ブラジルの印象が良くなったエピソード。

 

恋の話は楽しい。

 

 

そして秋の夜は更けて行く。

 

 

大福でも食べて寝るかっ。

 

 

あぁ世界は美しい、、、