チカーノという言葉をご存知だろうか?
今では、メキシコ系アメリカ人の2世以降を指すが、
元々はメキシコのChihuahua(チワワ)州からやっ
てきた商人たちのことだった。「ChihuahuaのMEX
ICANO 」がなまってChicano(チカーノ)となった。
このカルチャーは主にカリフォルニアやサンフラン
シスコなどメキシコの国境に近いエリアでこの文化
は発達した。
中にはギャングになる者もおり、あるチカーノ・ギ
ャングはクリップスやブラッズなどの有名ギャング
と並ぶ第三のギャング勢力となっている。チカーノ
・ギャングスタの特徴としては、頭を丸め、口髭を
伸ばし、サングラスをかけているものが多い。南カ
リフォルニアでは自動車産業に従事し、ローライダ
ーと呼ばれる車両に没頭した。
ビジュアルはかなり怖いが、その奥にあるカルチャ
ーは興味深いものがある。こうしたギャングの収入
源の多くがCDだと言うことも聞いたことがある。
みんなバンドをやっているのだ。
そのカルチャーが磨かれて、チカーノと言う一つの
ジャンルになった。
ジャズもロックもブルースもレゲエも似たような発
展の仕方をしてきた。
被差別対象であったり、貧困層であったり、深い悲
しみがあったり、音楽の背景にはそうした景色があ
ることが多い。そして、その音楽は人々に寄り添い
勇気づけ、救ってくれる。チカーノもそうした大き
な役割を担って発展していったのだろう。
今回のご紹介は、東京のブランド「フレンジーワー
クス」と「晴れたら空に豆まいて」のコラボTシャ
ツ企画のお話し。
明るい太陽、伸び続けるツタ(豆の木)、縁起の良
い鳥とされる鶏、そして再会の乾杯。
未来へ前向きに進んでいくような明るくワクワクす
るイメージとしてオーダーしたデザインだった。
フロントに大きく描かれたADELANTEはスペイン語
で「前へ」という意味。勇気をもって未来へ立ち向
かおうという気持ちを込めた。
晴れたら空に豆まいてとFRENZY WORKS(フレンジ
ーワークス)との関係は、晴れ豆が招聘したチカー
ノバンド、エル・ハル・クロイや女性マリアッチ
(メキシコの音楽ジャンル)グループ、フロール・
デ・トロアーチェなどのフライヤー・デザインを手
掛けていただいたことがきっかけだった。
なんとなく南米的なデザインを漂わせる、明るく楽
しいワクワクするこの素敵なデザインにはこうした
訳があった。その他FRENZY WORKSはメキシコの
カルチャーをテーマに多くのグラフィック作品を創
出している素敵なブランドだ。
FRENZY WORKS
今回のTシャツ、多くの方々に楽しくきていただきた
い。
そして、
みなさんの暮らしが明るく幸せになりますように★
光へ向かって伸び続ける豆のつたのように力強く★
再会する日を夢見て★
乾杯★
ADELANTE(前へ)!
世界は美しい。