Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

越路よう子の晴れ豆奮闘記0502

このところの資金繰り中で脳みそはグルングルンに

渦巻いているが、同時にいろいろなことに気づかさ

れる。

 

これは良い意味で。

 

例えば、ミュージックチャージなどの入場料は家賃

と経費から逆算されて出している数字だと言う問題。

つまりダイレクトに、ショーの価値に対してではな

く経費から逆算された値段だった。受ける側によっ

て、受ける側の経済事情によってその値段は違う。

 

例えばお金のない若者にとっての¥3000と中高

年層にとっての¥3000は意味が違うし、中高年

層の中にも財力の差はある。

 

あるいは、入場料プラス1ドリンクと言うルール。

これもよーく考えてみたら謎のルールだった。入

場時に強制的に支払わなければならないドリンク

代。時には2ドリンクなんてルールもある。

 

「そうは言っても店を成り立たせるためにはしょ

うがないんだよ!」と言う漠然とした理由でそう

して来たが、やっぱりちょっと変な仕組みだ。

 

そもそも家賃が安ければ(もしくは無ければ)も

っともっと健全な料金設定にできるだろうし、も

っとお金を軸にした考え方から距離を取ることが

できるのかもしれない。

 

 

例えば、私が取り組んできた徳島県の農村舞台の

お話し。

 

徳島県那賀町と言う限界集落には、無数の農村

舞台と呼ばれる舞台がある。

簡単に説明すると、神社に併設された人形浄瑠璃

やお芝居のための舞台だ。

楽屋に筆で書かれた落書きなどが残っているのを

見るとこれは江戸時代のライブハウスとも言える。

 

多くの旅芸人や人形浄瑠璃の一団がしょっちゅう

公演を開催していたわけだ。

 

入場料は無料。

 

芸は神の代弁とも言われ、オーディエンスはお布

施のような感覚でお金を支払っていたのかもしれ

ない。この辺りは小沢昭一さんあたりがお詳しい

のだろう。

 

そう考えると、世界の音楽業界はエンターテイメ

ントに寄りすぎて神事の意味合いが極端に薄れて

しまったのかもしれない。

相撲が神事からビジネスに変わっていったように、、、

 

 

昨日、配信機器についてのミーティングがあった。

配信機器にはアクションカメラの他、照明機器、

スイッチャー、編集用PC、ガンマイクなど全部揃

えると最低100万近くの費用がかかる。

 

私たちの取り組みの目的は「配信」そのものでは

なくて、見ていただける方へどれだけのワクワク

感がお届けできるかと言うもの。

 

できる限りの音質で、できる限りの空間演出で、

できる限りのコミュニケーションの場をご提供で

きればと思っている。

 

さぁ、まだまだ挑戦は始まったばかり。

0からの始まり。

 

でもこの取り組み、

クリエイティブそのものじゃないか。

 

 

奮闘はつづく。

 

 

クラウドファンディング

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