Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

越路よう子の時代変換作戦0914

私の住んでいるボロマンションが大掛かりな

工事をしている。1年はかかるらしい。

そんな訳で毎朝エレベーターで職人の人と一

緒になるのだが、今朝は北方謙三みたいな顔

した渋い鳶職のおじさんで、挨拶する声も低

くて太いいい声だった。

 

その後朝のウォーキングへ出かけると、公園

で緑化工事のおじさんたちが休憩していた。

そのおじさんの一人は、パイプタバコを片手

に甘〜い香りのする煙をくゆらせて遠くを見

つめていた。

 

ハードボイルドな1日になりそうだ。

 

最近のブルーカラーは、ダンディだ。

時代転換の節目の知らせか?

 

徳島県那賀町と言う限界集落でのお祭りの

こと。

 

この時はバンドでの出演で、かなり大きめの

音で演奏をした。おじいちゃんやおばあちゃ

んばっかりの村での演奏だったので、半分以

上は越路吹雪ナンバーなどを織り込んでの演

奏だったが野外の大きめのステージだったの

で半分はオリジナルの激しめロックを演奏し

た。

 

終演後、農作業服を来たおじいさんに声をか

けられた。てっきり、うるさくて文句を言わ

れるのか演歌のリクエストかとにかくクレー

ムを言われるんじゃないかなと思っていたら

そうではなかった。

 

そのおじいさんはこう言った。

 

「久しぶりにロックが聴けてうれしいよ。田

舎にいると演歌ばっかり聞かされてさ、、、

俺はロックが好きなんじゃ。今日は久しぶり

に興奮したよ。ありがとのー。」と言ってく

れたのだ。

 

そのおじいさんは70代くらいかと思うが、考

えてみれば今の70代はビートルズやストーン

ズ世代だったのだ。見た目だけで高齢者はみ

んな演歌や歌謡曲が好きだと思っていた私は

間違っていた。

 

こんな所でも時代の変化を感じたことを思い

出した。

 

 

昨日、俳優の三上博史さんと晴れ豆で会った。

ライヴに絡めた映像作品を作る打ち合わせだ。

 

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三上博史

その作品に協力してもらいたいミュージシャン

がこの日演奏をしていたJAZZMANの中村卓也

さんだった。

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中村卓也

https://www.youtube.com/watch?v=89ITlW3Qs-g

 

 

ライブには華道家平間磨理夫さんや上野雄二さ

んが来てくれていた。

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上野雄二

https://www.youtube.com/watch?v=hl1Tx5kWOu0

 

上野さんは、前日ブランキージェットシティの

中村達也さん達と激しいパフォーマンスを行っ

たばかりだった。

明日は、晴豆の畳の処理のため電気ノコギリを

持ってきてくれる。

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中村達也

 

 

 

そしてJAZZピアニストの南博さんも遊びに来て

くれた。南さんとは、私と二人で誰にでもわかる

ジャズ講座と言う配信番組を月末に収録する。

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南博

https://www.youtube.com/watch?v=nsJPNDSbi30

 

こうして写真を見てみると、みんな怖いぜっ。

 

 

 

 

時代を彩ってきた人たちが偶然集まり、語る。

そして、新たに創造的な企画が生まれる。

 

 

そして、この会場にはそんな強者ばかりではなく

10代や20代のひな鳥みたいな初々しい若者も混じ

って盛り上がっていた。彼らはまた、そこから何

かを生み出してゆくのだろう。

 

 

感覚が同調すれば、時代は超える。

晴れたら空に豆まいては、そんなことが目の前で

確かめられる場所なのかもしれない。

 

 

 

全国のライブハウスが持つ意味はきっと多かれ少

なかれ同じだと思う。だからライブハウスは文化

的に大切な場所なんだと思っている。

 

よく、「偉大な音楽家はこうした小さな場所から

スタートしている。将来こうした芸術家を輩出し

てゆくためにはこうした小さな場所を無くすこと

は文化的な損失だ。みんなで守ろう!」てな感じ

のことを聞くことがあるが、現場にいる私として

はちょっとずっこける。

 

ライブハウスって、有名人を排出することが目的

なんかじゃない。偉大な芸術家を輩出するために

集まったり働いたりしている訳じゃない。

そんなこと考えたこともない。

 

ライブハウスとは、

その時代を映し出し、その時代に一緒に生きてい

るってことを体感できる場所なのだ。

 

そしてその場所はパラレルワールド祭りで、時代

をまたいだりクロスしたり混じったりのチャンプ

ルーな世界なのだ。

 

そして、それを感じる場所が居心地が良く、楽し

いのだ。

 

その場所を多くの人に楽しんでもらう場所がライ

ブハウスなんだと思っている。

 

 

時代は大きくめくれている。

 

 

新しく、ココロの感覚が求める方角へ、魂が素直

になれる方向へ、

 

私は向かう。

 

さて、何処(いずこ)へ?

 

明るいとこ★

 

きっと皆さんをお連れします。

 

 

 

世界は美しい、、、、