Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

越路よう子のハレマメ奮闘記0519


一昨日は、柳家喬太郎師匠の配信落語会だった。もち

ろん内容は面白すぎて大笑いだったのだが、改めて喬

太郎師匠の声の質の良さに気付いた。大師匠の声の質

についていろいろ語るのはおこがましいことではある

が、音に関わってきた人間として音声としてのクオリ

ティーの高さに気づかされたというわけだ。

 

こうして無観客の状態で、テレビ局でもない(テレビ

局の方がまだ人はいる)ライブハウスで照明を薄暗く

し、完全に一人の状態でマイクに向かい合う喬太郎

匠の姿は、その笑いとは裏腹に凄みのようなものを感

じた。

 

江戸時代からつづく落語の世界で、落語を無観客で配

信という技術を使ってお届けするのは、歴史的な変換

期の今でこそ実現ができるもので江戸時代の町民は想

像もしなかったことだろう。

 

1部が終了した時にお客様からのチャットで「私たち

の分まで笑ってください!」というお声を受け私たち

スタッフは師匠の落語を聞き、笑っていた。

目の前には編集用のモニターと、実際に配信

されている画像モニターが置かれている。

5Gが浸透する頃には(賛否は別として)タイム差は

なくなるのだろうが、今のところ「生」と「配信動画

」との間には10 秒くらいの時差が生まれる。

 

こうして「生」と「配信動画」を双方見ているとパラ

レルワールドに陥る気分になって面白い。

 

生で見ている私たちが笑う空間→ケーブルを通じてみ

なさんの元へその世界が伝わる→チャットで笑いや拍

手のリアクションが起こる。

 

この時間の感覚がパラレルワールドみたいに感じるの

だ。両方とも「生」で起こっている中でずれる時間軸

があるというところに面白さがある。

 

しかも、昨夜の配信は宣伝期間わずか4日だったのに

600人もの方にご覧いただいた。

これも今までの「晴れたら空に豆まいて」のキャパシ

ティでは不可能だったこと。

 

こうして日々配信をしながら気づかされることがある。

何もかもが新たな取り組みで面白い。

 

そして喬太郎師匠に心からの敬意と感謝を。

 

 

奮闘はつづく、、、、

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