Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

人体実験

このところ自分の体を使った人体実験に夢中だ。

 

山伏の修行も影響しているのかもしれないが、

その修行の前からこの実験は始まっているので

山の修行はそれを後押ししてくれていると言っ

た方が正確かもしれない。

 

まずわたしはお酒をやめた。

禁止という言葉がキライなわたしは禁酒では無

いと言っているが、実質禁酒か断酒の類だろう。

でもやはり禁止という言葉がキライなので、飲

みたいときは飲んでもいいというゆるいルール

にしている。

ただ、すでに数ヶ月もの間お酒を飲んでいない。

 

その結果、どうやらいびきをかくことが無くな

ったらしい。そして翌朝のココロの状態が非常

に軽い。この状態が楽しいからお酒を飲みたく

ならない。つまり、我慢して飲まないのではな

くて、飲まない状態が楽しいのだ。

 

今までのわたしの飲酒量を考えると、まさかわ

たしがこんなことするとは夢にも思わなかった。

白目をむきながらゾンビみたいになるまで飲んで

、最後は気絶するまで飲んでいたと言った具合。

翌朝後悔に後悔を重ね、落ち込むのだが夕方ビー

ルを1杯飲むとまた調子があがって朝まで飲み続

ける。その無限ループが数十年続いていた。わた

しをよく知っている人はわたしのその醜態をよく

知っているはずだ。

ただ、家ではほとんど酒を飲まないので酒が好き

と言うよりは他の理由があったのかもしれない。

とにかくこれは自分を変える実験として、外せな

い大きなテーマだった。

 

次に数ヶ月前からパーソナルトレーナーをつけた

レーニングを始めた。

これも自分の中の何かを変えるため。

レーニングを始めるまで、その類の本を数冊読

んでいた。そのきっかけはよこしまで、キレイな

体型が欲しかったからだ。ただそれは若い頃とは

違って、モテたいという思いからではない。年を

とったから健康になりたいと言う理由でもない。

もっと悲痛な思いがそこにはあった。

越路よう子としての思いがあったのだ。わたしの

お腹がぽこんと出たら、ラメのワンピース着たと

きに子持ちシシャモみたいになってしまうからだ。

 

最初に読んだ本は、食事管理についてわかりやす

く書かれていた。確かスキージャンプの葛西選手

の本だったと思う。他の本も同様に食事は栄養素

のバランスで、何かを極端に減らしたりすると結

果的にどこかの部分が痛んだり劣化してしまうと

いう様なことが書かれていた。そして、筋肉繊維

は年齢に関係なくトレーニングによって成長する

ことができるとも、、、

更に、わたしが手にした筋肉トレーニングの本は

上下巻あり、筋肉によって何もかもが変わるとい

うことを熱く語っていた。

 

よく考えてみると、そもそものわたしの目的は子

持ちシシャモみたいになることを避けることでは

なく、「自分の中の何かを変えること」だった。

そのことを思い出したわたしは、どうやって始め

たらいいかを考えた。そんな折、越路ファラオか

らプロレス観戦のお誘いを受けた。彼?いや彼女

がこの団体の曲を書いていたというご縁での観戦

だった。なにやらBest Body Japanという団体の

プロレスで、それはパーソナルトレーナーをつけ

たトレーニングの果てにプロレスに挑戦している

人たちの団体だったのだ。

客層もかなり違う。音楽界の客層とは体つきも顔

つきも雰囲気も全然違ったのだ。何か別の世界に

紛れ込んでしまったかの様な感覚に陥った。

これは何かを変えられるかもしれないと直感的に

思った。大げさに聞こえるかもしれないが、一般

的な世界とは別の世界で生き続けてきたわたしに

とっては相当な異空間だったのだ。

 

この観戦が最後の後押しとなって、わたしは横浜

のパーソナルジムに出向いた。

この世界に触れることで何かが変わるかもしれな

い。この自分人体実験にとっては条件が揃いまく

りだった。

そしてその日すぐに入会し、6ヶ月間、週に一度

のトレーニングを始めることになった。へなちょ

こボディのわたしは毎回ひどい筋肉痛に襲われる

が、なんだか新鮮で楽しくて仕方がない。毎週ジ

ムに行くのが楽しみなのだ。すでに2ヶ月の月日

が経過しようとしている。食事のパターンも大き

く変わった。睡眠も深く良質な気がする。なんだ

か心も少しだけ変わった様な気がする。くよくよ

することが減った気がする。

まぁ、この辺りはトレーニング終了を迎える来年

の2月あたりにはっきりわかるのだろう。この時

あらためて報告したい。

わたしの中で何が変わったかを。

 

道のりは長い。

 

来年の2月。

これがわたしの自分実験の結果がわかる時。

この時が楽しみでならない。

どんな感覚になってるのだろ?

 

自分実験の時間は続く。

 

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自分チェンジ