Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

秘密の夜会 編集後記

6月14日に青山月見ル君想フにて越路姉妹の秘密の夜会が開催された。

この夜会シリーズは、越路姉妹がホスト、ホステスになりご縁のあるアーティスト

をお招きし、皆さんに存分に楽しんでいただく企画だ。

 

前回竹原ピストルくんをお招きしてから2回目の夜会だった。

今回はバービーボーイズの杏子さん率いるワンショットというバンドと、

紙芝居作家飯田華子さんとの共演だった。

 

ピストルくんも杏子さんも、越路ファラオちゃんの深い関係で繋がった良縁だった。

双方とも共演を終えた今、とても素敵なご縁が繋がったと実感している。

 

今回はこの「ご縁」というものについて綴ってみたいと思う。

 

その昔、京都で「人生を変える書店」という本屋さんに入ったことがあった。

その本屋さんに置いてある本は全て真っ黒の包装紙に包まれていて、

その中身がわからない。

つまり、80年代に流行ったビニ本(中身がわからないビニールに包まれたエロ本)

と同じやり方だ。

 

ただその積み重ねられた本の脇にこの本を読んだ人々の感想が書かれている。

中身はわからないけれど、どんなふうに面白いのかということを読者の

感想に委ねている。

面白い本屋だ。

 

そして、「人生を変える書店」というコピーもなかなか良い。

確かに私たちの人生は出会った書物によって少なからず影響を受けている。

わたしの場合、ドラえもんや、別冊少女マーガレットなどの漫画からも多大な

影響を受けているのだから、それはもう書物からの影響など受けまくりなのだ。

 

人によって違いはあると思うが、人間は出会った本によって人生が変わって

ゆくと言ってもそれは過言ではないと思う。

 

人は、出会った本によって人生が変わる。

 

そして、人は出会った人によって人生が変わるとも言える。

人生なんてそんなものなのかもしれない。

 

 

出会った人がご縁のある人ならば、その縁は良い縁であってほしい。

 

 

心にノイズが多かったり、よこしまな視点で考えたり、打算的な考え方でつながる

関係は良縁とは言わず、ご縁とも言わない。

 

それは関係でしかない。

 

ご縁とはもっと違った意味がある。

 

 

昔の和風建築には必ずあった縁側(えんがわ)。

 

これは、家の中の世界と、外(庭)の自然界との境目のことを指す。

外でもなく内でもない縁側。

つまり縁側はグレーゾーンに位置する境界線のようなスペースだったのだ。

それは、内の世界と、外の世界を繋ぐ縁(ふち)そのものだ。

 

今回の場合、その縁側にファラオちゃんが腰掛け、親愛なる友人を越路家に

招いてくれたのだ。

飯田華子ちゃんの場合はわたしが縁側から手を招いてお誘いした。

 

越路家の家族たちはその客人に大いに喜び、楽しい時間を共にした。

 

そして私たちはその大切な客人とやがて友人になり、新たな世界を教えて

もらったのだ。

 

あの会場に来てくれたお客さんも同じ時間の中で同じ体験をしてくれたに違いない。

 

 

人と人とのご縁は、いろいろな要素や時間が積み重なってつながる。

それぞれのいろいろな経験や体験を経て、思いもよらぬ出会いにつながってゆく。

そしてそれが良縁ならば、その場の空気はキラキラと輝き、明るい空気に包まれながら

次の物語りへとつながってゆく。

 

今回の夜会はそんなことを感じさせてくれる貴重な一夜だった。

 

 

キラキラしてたな〜。

 

 

そして杏子さんの家でのたこ焼きパーティへと続く。

 

良縁に感謝★

 

 

越路よう子