Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

生きること、生かされること1022

生きること、生かされること

解説の解説。

 

  • 生きる知恵

 

いきなり深いタイトルから始まるぜ。

 

なるほど「生きる知恵」とは、世の

中に振り回されている私が最も欲し

いものかもしれない。いや、私だけ

では無く多くの人が知りたいことだ

と思う。

 

この新コロ茶番劇で問われているの

は、政治家の発信する「新しい生活

様式」なんかじゃ無く、一部専門家

が発信する恐怖を煽る偏った情報で

も無く助成金がらみの利権の構図を

考えることでも無い。

 

問われているのは、

 

私たちがどう行動するか?

私たちがどう考えるか?

私たちが何を求めるか?

私たちが何を子供たちに伝えるか?

 

問われているのは

私たちの「生き方」そのものなのだから。

 

 

 

冒頭に

 

生きる知恵を得るための教訓が記され

ている。

 

 

「自分自身になり切る時、他と和する

ことができる」

 

とある。

 

ちょっと難しいので、わたし自身を例

にして解説したいと思う。

 

 

その昔、北島三郎さんにお世話になっ

ていた時。

 

コンサートの打ち上げは、いつも最終

的には北島さんの部屋だった。

そこには親族とわたしだけ。

完全なプライベートタイムだった。

 

この時間の中で様々なことを教えてい

ただいた気がする。わたしにとっては

楽しくも貴重な時間だったわけだ。

 

北島さんが泊まる部屋は、スイートル

ームでだだっ広い。部屋にはグランド

ピアノまであったっけ。

 

北島さんは常に周りの人にお金が落ち

るようにしていた。そして、周りの人

がイメージする北島三郎像を裏切らな

いように振る舞っていた。

 

でもその部屋は北島さんが望んだもの

ではなかった。グランドピアノなんて

無くていいわけだ。部屋だって広すぎ

た。北島さんは、豪華絢爛な食事や贅

沢三昧の生活などをしていたら体や精

神を壊してしまうことをよく知っていた。

 

つまり、北島三郎というスター像のた

めの振る舞いだった。「俺はホントは

こんな部屋じゃ無くていいんだよ」と

よくおっしゃっていた。

 

北島さんの場合は、人望が厚くスケー

ルが大きいので世間のイメージと近い

部分もある。

しかしイメージとは全然違う素朴な部

分もたくさんある。北島さんに限らず、

多くの有名人はそうなんだと思う。

 

 

 

ヒトは、少なからず周りの期待に応え

ようとする。

 

女性らしくしろとか、男ならこうしな

さいとか、30歳になったら結婚しな

きゃとか、〇〇会社に入れば立派なヒ

トだとか、まぁ家族や社会から色々期

待されるわけです。

 

その期待に応えようとして頑張るのだ

けれど、それは実際自分がなりたいこ

とや、やりたいことでは無いことが多い。

 

どちらかというと、周りがイメージす

る自分を演じている時間の方が多いの

かもしれない。

 

うっかり褒められたりすると私みたい

なお調子者は、どんどんその期待に応

えようとしてしまう。

 

それが自分がやりたいことじゃ無くても。

 

 

「さすがです!」とか「肝が座ってる!」

とか「優しい!」とか言われると簡単

にのぼせ上がってしまう。

 

そして、私はそれらしく演じる。

 

時間が経つとバレてしまうので、バレ

ないように必死で演じる。

 

 

小心者でスケベでセコくて情けない、

ホントの私を見せるわけにはいかない。

奥歯を噛み締めて必死にその演技を続ける。

 

そしてその演技力は日に日にホントに力を

つけてゆく。

 

気がついたら歳をとっていた。

 

まぁこんな感じだ。

 

虚しい、、、

 

 

演技は上手くなったが

 

それは自分自身になりきっているとは言えない。

 

 

では自分自身になり切るためにはどーした

らいいか?

 

自分が本当にやりたいことをやるのだ。

 

まずそこから考える。

 

小さい時に得意だったことや、夢見ていたこと。

 

まずは妄想することから始める。

 

どこか好きな国に行きたいでもいいし、ヨット

に乗りたいでも絵を描きたいでも、役者になり

たいでもなんでもいいのだ。

 

そして、その妄想を絵に描いたり文字で箇条

書きにしたりするのだ。

 

それだけでもうイメージはグッと近づく。

 

「自分自身になり切る」ことに近づくのだ。

 

 

その行為をゼークトは下記のように言っている。

 

〜行為者はすべて芸術家である〜

と。

 

何かをする事は、その時点で芸術行為という事だ。

 

実行する事そのものが芸術と言っている。

 

そして本書では下記のように言っている。

 

「実行という行為には、いつでも理論より豊か

な何かが含まれている。現実を重んじる人とい

うよりは、現実性を敬う心がある。」

 

 

つまり

「とにかくやっちゃえ。やればいろんなことが

見えてくる。」ということだろうか。

 

確かに、やる前に諦めている事は多い。

 

 

 

「自分自身になり切る時、他と和することができる」

 

という言葉に戻ろう。

 

 

自分自身になり切るとは

 

自分自身が本当にやりたいことをやることだ。

 

それを実行することだ。

 

それを実行すれば自分自身になり切れる。

 

 

そうすれば他と和することができるのだ。

 

 

これが生きる知恵か。

 

 

これを教訓に私は絵を描き始めた。

 

 

水彩色鉛筆の絵。

 

 

実行する。

 

ヘタでもやっちゃう!

 

ルールなどない。

 

自由に!

 

まずはここから。