Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

野球とベースボール

野球とベースボールはコンセプトや意味が違うと

言われることがある。

 

日本人にとっての野球と、アメリカ人にとっての

ベースボールは、ルールは同じだけれど考え方が

違うという意味なんだと思う。

最も、最近の野球はほぼベースボール化しているが。

 

 

1969年生まれの私にとっての野球は「王貞治

語」という本から始まり、水島新司の「ドカベン

や「野球狂の詩」、そして「球道くん」に影響を受

けた。他には、ちばあきお「キャプテン」や梶原

一騎シリーズでは「侍ジャイアンツ」や「巨人の星

などが野球漫画の金字塔を打ち立てていた。

 

ドカベンは第3巻まで柔道漫画で、4巻からそこに

出てきたキャラクターが次々に野球に転向し甲子園

まで行ってしまう。対戦相手は元柔道家ばかり。

ホームランバッターの岩鬼(いわき)は口から葉っ

ぱが生えていて、なぜか悪球のみかっ飛ばす。殿馬

は「白鳥の湖打法」という人間離れした打法でバレ

リーナのようにクルクル回転しながらヒットを打つ。

微笑み君という選手はとにかく微笑んでいる。それ

で名前が「微笑み」。野球狂の詩は女性の豪速球投

手で、ベルサイユのばらのオスカルみたいな存在だ

った。侍ジャイアンツはカツオの一本釣りで体を鍛

える。巨人の星では鬼のような父親から大リーグ養

成ギブスというギブスを体につけられ完全な虐待状

態で試練の道を走り続ける。

 

こんなストーリーに熱狂していたのだ。

 

そんな漫画に出てくるメチャクチャなキャラクター

を実写版で再現したのが当時のプロ野球だったのか

もしれない。

 

覚醒剤で捕まり球界を去った江夏などは、私にとっ

ての「野球」そのものだった。

投手としての記録と、人間ドラマがすごい。

 

この本、面白かった。

江夏バンザイ!

 

 

越路よう子

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江夏