Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

ここ最近

先日、白崎映美さんのサポートで庄内は酒田に

行った。私の役割はギタリストとして、伴奏と

しての役割だった。

とある大きなお肉屋さんの40周年のパーティ

ーでセレブリティが集まる豪華なイベントでの

出演だった。

 

出演の要請を頂いた時、かなり品のあるパーテ

ィーの様子だったので私が越路よう子として女

装して演奏することについて主催者に確認の連

絡を入れた。

すると、「菌珠子(きん・たまこ)さんと言う

おかまちゃんも出るから大丈夫です〜」と言う

返事をもらった。

よく考えてみたら何が大丈夫なのかさっぱりわ

からないが、ホッとしている自分がそこにいた。

 

その前日には代官山で和子の小部屋という越路

和子のイベントがあった。

私はゲストとして呼ばれQUEENの曲を2曲歌った。

映画もあったことから、QUEENの曲を歌うのに

は高いハードルがあった。

中途半端にやってしまうと忘年会の出し物みたい

になってしまい、お客さんに対して失礼なことに

なってしまうからだ。

そのため私はフレディーに成り切ることを心に決

めた。

もともと大ファンだったのだがとにかくフレディ

の曲は難しく、キ―も高い。

衣装もライブエイドの伝説のライブに合わせた

衣装をバッチリ揃えた。

カラオケ屋で2時間一人で同じ曲を歌い続けた。

それも振り付きで。

時々アイスコーヒーを運んでくれるカラオケ屋の

店員はどう思っていたのだろう?

同じ曲を何度も歌い、激しい振り付きな上、真顔、

全力で歌っている私は気味が悪かったに違いない。

悪いことをした。

 

そのまた前日には玉川奈々福さんの徳島公演の制作

と演出を担当した。

玉川奈々福さんの浪曲の世界は大変奥が深く、

日本の伝統芸能やそのルーツについて深く勉強させ

ていただいた2日間だった。

奈々福さんには日本の芸能のルーツについて数多く

のことを教えていただいた。

 

 

ここ数日、私は芸人として頑張ったり喜んだり感心

したり泣いたりしていたのかもしれない。

 

私って音楽人なんだろか?

 

違う気がしてきた。

 

 

越路よう子