一昨日は、柳家喬太郎師匠の配信落語会だった。もち
ろん内容は面白すぎて大笑いだったのだが、改めて喬
太郎師匠の声の質の良さに気付いた。大師匠の声の質
についていろいろ語るのはおこがましいことではある
が、音に関わってきた人間として音声としてのクオリ
ティーの高さに気づかされたというわけだ。
こうして無観客の状態で、テレビ局でもない(テレビ
局の方がまだ人はいる)ライブハウスで照明を薄暗く
し、完全に一人の状態でマイクに向かい合う喬太郎師
匠の姿は、その笑いとは裏腹に凄みのようなものを感
じた。
江戸時代からつづく落語の世界で、落語を無観客で配
信という技術を使ってお届けするのは、歴史的な変換
期の今でこそ実現ができるもので江戸時代の町民は想
像もしなかったことだろう。
1部が終了した時にお客様からのチャットで「私たち
の分まで笑ってください!」というお声を受け私たち
スタッフは師匠の落語を聞き、笑っていた。
目の前には編集用のモニターと、実際に配信
されている画像モニターが置かれている。
5Gが浸透する頃には(賛否は別として)タイム差は
なくなるのだろうが、今のところ「生」と「配信動画
」との間には10 秒くらいの時差が生まれる。
こうして「生」と「配信動画」を双方見ているとパラ
レルワールドに陥る気分になって面白い。
生で見ている私たちが笑う空間→ケーブルを通じてみ
なさんの元へその世界が伝わる→チャットで笑いや拍
手のリアクションが起こる。
この時間の感覚がパラレルワールドみたいに感じるの
だ。両方とも「生」で起こっている中でずれる時間軸
があるというところに面白さがある。
しかも、昨夜の配信は宣伝期間わずか4日だったのに
600人もの方にご覧いただいた。
これも今までの「晴れたら空に豆まいて」のキャパシ
ティでは不可能だったこと。
こうして日々配信をしながら気づかされることがある。
何もかもが新たな取り組みで面白い。
そして喬太郎師匠に心からの敬意と感謝を。
奮闘はつづく、、、、
ハレマメクラウドファンディング
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