Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

レコードと本  

 

わたしは大変な怠け者で、常に楽をしていたいと

思っている。

そして、何かに縛られるのが大変苦手で、常に

自由でいたいと思っている。

 

車に乗っていた時代(15年くらい前)までは、

自宅から数十メートル先にあるにタバコを買い

に行くのにも車に乗っていた。

楽だからだ。

ただ、ガレージを開け閉めすることやガスを入

れることなどがめんどくさくなり自転車に乗り

換えた。

環境に配慮したりして車に乗ることをやめたわ

けじゃないのだ。めんどくさかったからだ。

 

携帯電話もそうだ。

新し物好きのわたしはスマートフォンが出た瞬間

ガラケーから乗り移ったものの設定がやたらと

めんどくさくて、人々が当たり前に知っているこ

とすらわたしは全然知らない。設定する忍耐力が

全くないのだ。

 

デジタルツールは便利だけれど、設定やその裏に

ある仕掛けやなんやかんやがかったるいのでその

作業を放棄している。

何かに支配されている感じもするし、何よりかっ

たるいのだ。

 

ただ、困ったことに、音楽に関わる仕事を生業に

しているにも関わらずCDを聴くことも激減してし

まったのだ。

これは、ケースからCDを取り出してコンポにCD

を挿入する動作がかったるくなってしまったから。

 

ここまで来ると手の施しようがないと自分でも

思う。。。

 

わたしは面倒くさがりのポンポンチキなのだ。

 

結果、どうなったかと言うと

車を捨て、自転車に乗るようになり

携帯でのメール通信を極力控え、facebook

とうに辞め、電話で会話をするようになった。

もっと言ったら会って話すようになった。

 

 

そこで、いろいろなことに気づくようになる。

 

自転車の方が、車に乗っていた時よりも多くの

景色に気づく。

スピードが遅い上、寄り道が自由にできるからだ。

わたしの家の近所では電気自転車のレンタルがあ

り、楽チンで快適で楽しい。

 

デジタルでの通信をなるべく控え、電話でもその

声色で相手の体調やニュアンスがより解像度を増

して伝わる。

また、直接会うことでいろいろな余談を聞かせて

もらい情報量というより、情報力がアップするこ

とに気づいた。

そして何かに監視されているような気配は薄まり

自由度がアップした。

 

ポンポンチキの成れの果てに前向きな発見があっ

たというわけだ。

 

そして、何よりもの発見がこれだ。

 

 

レコードを聴くのが楽しい。

レコードは一度針を落とすと簡単には曲を飛ばせ

ないので片面一通り聴くことになる。

面倒くさがりのわたしはもちろんそのまま一通り

聴くことになる。

 

ジャケットのサイズもCDよりはるかに大きいので

情報量が多く、ライナーノートなどを楽しく読むこ

とができる。

ジャケットのデザインもしかり。

そして、連続して聴くことを前提としているレコー

ドには見事な曲順が成立している。

流れるようなメリハリのついたストーリーがあるこ

とに気づく。

 

音の周波数やらややこしいことはよくわからない

けれど、ひたすら音が気持ちいい。

音疲れしないのだ。

 

わたしの怠け者パワーに、

レコードの針を落とした後の楽しさが勝った瞬間だ。

 

楽しくも心地よいのだ。

 

全国の面倒くさがりのみなさんとシェアしたい。

 

その昔、履歴書などでよく書かれていた

“レコード鑑賞” 。

 

なかなか良いものですよ★

 

 

追伸

読書も楽しい★