Koshiji Yoko

越路姉妹の越路よう子が日々思うことを綴ります。

ロマンチックエネルギー

私の暮らしは、しばらく家を留守にすることが多い。

毎月横浜と徳島との半々の暮らしをしていることに

加え、毎月地方に演奏に行く機会があるのであっち

こっち出かけて留守がちなのだ。

 

昨夜私は横浜に帰ってきた。

ちょっと慌ただしく家を出たのだが、玄関のドアを

開けて部屋に入った瞬間なんとなくその時の慌ただ

しい感覚がよみがえった。

こんなことがよくある。

 

そのむかしとある授業であることを教えてもらった。

大学の授業だった。

心霊現象に詳しい教授がこんなことを言ったのだ。

 

「あなたが今広い球場にいるとします。そして全力

で遠くに向かってボールを投げたとします。そして

ボールが手から離れた瞬間あなたが死んだとしまし

ょう。でも、ボールは飛んでいきますね。これが霊

の正体です。」

 

つまり私がパタリと死んだ後もボールは飛び続ける。

私のエネルギーが死後もこの世界に残っているとい

う事だ。

 

続けてその教授はこんな事も言った。

 

「例えば、心霊現象でよく語られるのはたいがいす

ごい恨みを持っていたりこの世に強烈な思いが残っ

ているものばかり。平和な江戸町民とか、大昔の石

器時代の人の霊なんて聞いた事ないでしょ?」

 

「霊はエネルギーなのです。」

 

妙に納得したことがあったな。

 

私が家に帰った時に感じたそれは、きっと私のエネ

ルギーが残っていたのかもしれない。

「慌ただしい」というエネルギーが。

 

そう考えるとこの世界はロマンチックだ。

 

できることならエレガントなエネルギーを残したい。

ロマンチックエネルギーを。

 

 

 

音響チェア

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音響チェアについて書かれた本

晴れたら空に豆まいてでは、様々なスタッフが働い

てくれている。個性豊かなスタッフが揃っているわ

けだが、言い換えれば変な人が集まっているとも言

えるわけで、もっと言い換えれば狂った人が集まっ

ているとも言えるわけで、簡単にいえば変わり者の

集団とも言えるのです。

それでも私はこの仲間たちと一緒に仕事をするのが

大好きで、とても安心する。

そんなことを感じる時、そう言えば私が最も狂った

変人だった言うことに気づかされるわけです。

なんだか禅問答みたいになってきたのでこの話はこ

れくらいで、、

 

そんな風変わりなスタッフと一緒に毎日いろいろな

ことを考えているのが楽しい。

今日はそのいろいろな話の中で「音」について綴ろ

うと思う。

 

晴れたら空に豆まいて(以下、晴豆)の音響はアナ

ログにこだわっている。デジタルにした方がよっぽ

ど管理も簡単でコストも軽いのだけれど、アナログ

にこだわっている。

メインの卓も、アンプももちろんアナログで、それ

がいかれちゃうと修理がとにかく大変なのだ。そも

そもメンテナンスができる技術を持っている人が限

られている上、パーツがなかなか手に入らなかった

りする。デジタルに比べて機器のサイズはアホみた

いに大きいし、持ち運びも大変な苦労を要する。

何度も何度も修理をし、壊れては修理をし、それを

永遠と続けてきた。

キューバ人の苦労が最も共感できるライブハウスと

も言えるのかもしれない。

 

それでもアナログにこだわるのには訳があった。

 

晴豆のサウンドは、アナログ機器に加えアコース

ティックリバイブと言う音響メーカーに多大なサ

ポートをしていただいている。

特殊な加工がなされたケーブル類、絹の布を使っ

た反響版などを貼りめぐらせ、スピーカーとスピ

ーカの間には水晶が散りばめられ、シューマン

波数装置がスピーカーの上に設置されている。

細かい部分にもかなりのこだわりを持って作られ

ているのだ。

 

シューマン周波数装置とは、地球が発生している

周波数を出す装置で、これを出すことによって地

球とバイブレーションを共鳴させると言う原理。

多くの世界的ミュージシャンに利用されていると

言う。

 

そんなこだわりを持った晴豆の音響はおかげさま

で評判が良い。手前味噌だが実際に私も「晴豆は

いい音だなー」と感心する。

 

そんな中、こんな本を読んだ。

 

「音響チェア」と言うイスについて書かれた本だ。

 

音で治療をするという、「波動医学」と言うジャ

ンルがあるらしい。

時代を遡るとピタゴラスの定理で有名なピタゴラ

スもすでにこの「波動医学」について証明してい

るという。他にも多くのノーベル賞受賞学者など

がその裏付けのために様々な方法でその効用を証

明しているのだ。

 

全然知らんかった。

 

 

音響チェアーには特殊な加工が施されている。

簡単に言うとデジタルではなく、超アナログな音

を特殊なスピーカーと超特殊な布を通して患者に、

体全体で一定の周波数の音を浴びせると言う装置。

 

このイスに座って音を浴びるだけで脳内麻薬と言

われている、エンドルフィン、ドーパミン、オキ

シトシン、セロトニン、アドレナリンなどが分泌

され、細胞が活性化されありとあらゆる病気が治

るのだと言う。

 

音が病気を治してくれると言うのだ。

 

そしてすでに多くの実績がある。

癌やら認知症やら、糖尿病やらに悩まされている

人たちを完治させている。

1日2時間程度の治療だそうだ。

 

 

ここで詳しく説明するのにはちょっと時間がかか

るので、興味のある方はこの本をお読みになると

良いだろう。

 

 

驚いだのはその音響治療に使う音響チェアを日本

人が開発したということ。

そして、日本政府はこの画期的な医療技術につい

て取り上げない。この本では、利権の構図がここ

でも働いていると警告している。

 

逆に、中国政府は国策としてこの治療法にガッツ

リ取り組み始めた。

そしてこの技術を将来的にはエンターテイメント

の世界にも応用するらしい。

晴豆でもいつの日か取り入れたい魅惑的な音響技

術、いや、医療技術だ。

 

やるぜ中国!

 

今度、体験してみよっと。

その時はまたここで報告します★

 

★本のタイトル★

なぜ中国は「音響チェア」を導入したのか?

「波動医学」の新しい夜明け

 

 

YOKOHAMA

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岩亀楼の灯籠

横浜スタジアムが拡張工事をしている。

大きくなるのかな?

横浜スタジアムといえば、マイケル・ジャクソン

ライブを近くのビルの屋上から観た思い出や、佐野

元春とハートランドの最終公演、サザンオールスタ

ーズのライブなど思い出がいっぱいだ。

 

もちろん野球にも出かけた。

まだベイスターズ横浜大洋ホエールズという球団

名の頃だ。今ではオーナー企業はDeNAになり、球

団名も横浜DeNAベイスターズ

オーナーは南場智子という日本初の女性球団オーナ

ーだ。捕鯨会社から水産加工会社、そしてゲーム会

社へと時代の波に飲み込まれこの球団は発展してい

った。

 

横浜スタジアムがあるのは横浜公園

ここは昔遊郭があった場所で、それを港崎遊郭

(みよさきゆうかく)と呼んだ。

オランダ人からの要請で作られた遊郭だったのだと

言う。外国の政府が他国の政府にエロい場所を作っ

て欲しいと正式に頼むというすごい話だ。

ここでも時代を感じるな。

 

岩亀楼は、この遊郭の中でも最も大きな遊女屋で、

昼間は一般人に見物料をとってその設備の凄さを閲

覧させていたのだと言う。

どんだけすごい遊女屋だったんだろか?

冒頭の写真はその岩亀楼の灯籠だ。

この灯籠は横浜スタジアムのある横浜公園の片隅に

今も設置されている。

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岩亀楼で外国人たちが遊ぶ図

 

その後この遊郭は大火事で焼失し、外国人との交流

の場として作られたのがこの横浜公園

公園は主にイギリス人用のクリケット場が作られ、

野球などもしていたという。

そしてこの場所は一部の上流階級の人々の交流の場

となった。

 

そして1945年の戦争が終わった後、今度はアメ

リカ軍の管理下におかれその後「横浜公園平和野球

場」ができる。横浜スタジアムができたのはずっと

後の1978年のことだった。

 

横浜はおしゃれな街だというイメージがつきまとう

が、歴史はエグい。

 

横浜スタジアムの近くには寿町と言う日本3大ドヤ

街がある。(他は東京の三谷、大阪の釜ヶ崎

また、その横には曙町という巨大なヘルス街があり、

伊勢佐木町というショッピング街を挟んで、今度は

福富町というソープランドと博打の街が広がる。そ

の先に野毛という闇市から生まれた特殊なゲイと芸

能の街がある。

 

黄金町あたりでは、拳銃や覚醒剤などが簡単に手に

入ったという。近くを流れる大岡川の底は注射器だ

らけだという話もいろんな人に聞いた。

私の時代でも、中華系、朝鮮系、アメリカ兵、日本

のヤクザ、愚連隊の残党、暴走族などが入り乱れて

喧嘩をし、よく血だらけの人を見かけたもんだ。

エグい歴史が今に繋がっている。

 

このエグミが横浜の本質なのだと私は勝手に思って

いる。

 

私は結構最近まで「在日」という言葉が朝鮮系の方

々を指すということを知らなかった。

在日中国人(しかも広東系、北京系などがある。)、

在日台湾人、在日米軍、在日インド人、在日ブラジ

ル人、在日ロシア人など在日だらけだったからだ。

友達には呉くん、陳くん、金くん、李くん、ロドリ

ゲス君、ジョン君、名前がバラバラだった。特に仲

が良かったのは朝鮮系の金くんだった。

 

問題だらけのこの街が、歴史に揺さぶられ、そこに

起こった問題を練り込んでこねくり回した結果、も

う何が何だかわからなくなってノーテンキに外者

(ソトモノ)を受け入れる土壌を作ったのかもしれ

ない。

 

そして横浜人は世界で一番自分がおしゃれだと思っ

ている。それぞれが勝手にそう思っているのだから、

横浜や横浜人全体がおしゃれだと思っているのでは

なく、あくまで自分がそうだと思っているのだ。

みんな自分以外の横浜人には興味がない。

 

だから横浜はおもしろい。

ちょっとやそっとじゃ変わらないしぶとさと天邪鬼な

気質がある。東京とは違う変態的ブルースがこの街に

はあるんだろうと思うのだ。

 

つくづく変な街だ。

 

I ❤️YH

 

追伸

その辺り、この本に詳しく書かれている。

山崎洋子さんの書いた「女たちのアンダーグラウンド

横浜の娼婦や、混血児の歴史が深く描かれている。

読み応えのあるおもしろい本だった。

 

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山崎洋子 女たちのアンダーグラウンド

 

人体実験第4章

脳トレと言う言葉があるらしい。

脳トレに最も効果があるのは読書なんだって。

 

私はアホすぎるので、脳もどうにかしなきゃと

思うようになった。

むかし、大きなくしゃみをしたときに口から豆

粒大の小さな脳ミソが飛び出して、その小ささ

に愕然としたと言う夢を見た事がある。

「現実は夢の中にあるのさ」なんてことを言う

心理学者がいたが、だとすると私の脳ミソはか

なり小さい。

 

確かにちょっとしたこともすぐ忘れちゃうし、

電化製品の配線などしているとノイローゼにな

ってしまいそうな自分が冷酷にその裏付けをす

る。私はバカにつける薬を探していた。

 

すると、こんな情報が入ってきた。

シンクロしてるぜ。

脳に対する刺激が最も働くのは読書なんだって。

デジタルではなくアナログ読書。

私は、普段好んで読むジャンルとは別に全然知

らなかったものを織り交ぜるように読むように

した。適当に本の装丁で選んだり、直感で選ん

だり、いわゆるジャケ買いだ。

昔レコードをジャケ買いしたような感覚。

そのレコードが当たりだったりするとなんだか

嬉しかったあの感覚で本を買うのは楽しい。

こうして私のジャケ買い読書は始まったのだが

こうしたやり方は、とりわけとっ散らかってい

る私のずっこけ脳ミソには有効なようだ。

 

知らない世界を知る事ができるからなのかもし

れない。そうするとやはり心が軽くなる。

この作業はなかなか気持ちがいい★

きっと3ヶ月を経たところで実感に変わるのだ

という予感。まるで筋トレと同じ感覚だ。

 

脳みそ大豆サイズからゴルフボールサイズまで

が第1目標。

 

あたしの人体実験は続くのだった。

 

 

世界は素晴らしい

新幹線で富山に向かった。

東北新幹線も、北陸新幹線も完全禁煙なので愛煙家

の私にはちょっと息苦しい。かと言ってホームの喫

煙所は毒ガス室のようでもっと息苦しい。

そういえば羽田空港の喫煙所も縮小され、タバコの

煙を燻らせる場所は隅っこに追いやられていたっけ。

 

私は喫煙者なのに喫煙所が嫌いだ。

なんか惨めな気分になるのでそこには行かない。

煙だらけで息苦しく、立ちながら肩を寄せ合いタバ

コを吸う様は、昔歴史の教科書に載っていた「アヘ

ンを吸う人々」を思い出させるからだ。

そんなことまでして煙草など吸いたくない。

 

私は今喫茶店にいる。

コーヒーと煙草は相性がいい。

ゆったりとしたくつろぎスペースで、本などを読み

ながら愉しむものだと思っている。今では少なくな

ってしまった純喫茶などが好きなのは、こうした趣

味嗜好を歓迎してくれている気がするからだ。

 

富山駅に到着し、ホットコーヒーを買い外に出ると

人気のない場所があったのでそこへ移動した。

少々の小雨が降っていたが、ここならゆっくりと煙

草が吸えると思い火をつけると、ちょっと離れた場

所からガードマンらしき人が小走りで寄ってきた。

そして彼は顔をしかめて人差し指を左右に振りながら

「ここはダメ。」と日本人とは思えないアメリカンス

タイルのアクションで私に詰め寄って来た。

 

気の弱い私は、「あっ、どうもすみません、、、」と

言い、あわててタバコの火を排水口の脇で消そうとす

ると彼は「ダメダメダメ!道が汚れるでしょう!」と

今度は講談師の広沢虎造のような野太いものすごく大

きな声で叫んだのだ。

どーすりゃいいのかと戸惑っていると、「ほら!あそ

こ見えるでしょ!」と遠くに霞む喫煙所を指差し、あ

そこまで行って消せと言う。

 

喫煙が禁じられるのは、煙を吸いたくない人に煙を浴

びせてはいけないと言う理由だと思うのだが取りつく

島もなかったのでそこまで行って火を消した。

その場所まで歩く途中、私はこの国の息苦しさをため

息とともに空に吐き出した。

 

でも今日は、とってもいい事があったので気にならな

い。おっかないガードマンのおじさんも、足早に行き

交う人も、電柱にとまってる小鳥も、みんな好きにな

れそうな1日なのだ。

 

みなさんにとっての今日が良い1日になりますように★

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コーヒーと煙草と読書

 

ダンスとヨガ

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青少年のダンスの図

私の苦手なものといえば、ダンスだ。

踊りというものがからっきし向いていない。

クラブ全盛期の時、クラブに行ってもわたしは全く

踊らなかった。無理やり踊ったこともあったが、ひ

どいもんだった。

踊れないことを馬鹿にされたくなかったから、それ

っぽく踊ろうとするのだが全然うまく踊れない。

コロッケのロボット五木ひろしみたいな踊りだった。

悪魔の踊りだ。

 

 

したがって、ダンスミュージックなる音楽にも全然

惹かれなかった。激しくヘッドバッキングするメタ

ルの世界の方がよっぽど簡単で溶け込めた。まぁ首

を縦に激しく振っているだけなんだからダンスでも

なんでもないけど。

 

 

このところマイケル・ジャクソンばかり聴いている。

マイケルの曲を聞くと自然と体が動いてしまう。

ダンス嫌いの私でもなぜか自然に体が動いてしまう

のだ。やっぱりマイケルはすごいな。

 

あまりにもマイケルばっかり聴いているので、今日

他の音源を買った。

ジョージ・マイケル

マイケルつながりというわけだ。

世界は全然違うけど、こちらのマイケルも私は大好

き。たまらん。歌うまい!しみる、、、

次はマイケルシェンカーでも聴こっと★

 

なぜマイケルばっかり聴いているかというと

この本を買ってから、あらためてマイケルの曲を全

部聴きたくなったからだ。

 

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マイケル・ジャクソンと神秘のカバラ

 

この本の著者のサッチー

亀井さんのDVDを取り寄せた。

ヨガのDVDだ。

クリヤヨガの教則DVD。

初めてのヨガだったが、とっても気持ちよかった。

おもしろいポーズがいっぱいあったのでライブでも

活用したいものだ。

 

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クリヤヨガの教則DVD

 

こちらも楽しかった。

これなら私でも続きそうだ。

 

横浜シンクロニシティ

今朝は天気が良いので港が見える公園まで歩いて

みた。横浜の山下公園にはジョギングをする人が

たくさんいる。

軽やかに朝のジョギングを楽しむ人だけではなく、

中には不動明王のような形相で歯を食いしばりな

がら走っていたり、目がうつろで気を失うんじゃ

ないかというような表情で体をナナメにして走っ

ている人もいる。

ジョギングって体にいいんだろか?

 

それはさておき今朝の散歩が港まで及んだのには

訳があった。

 

獅子文六(ししぶんろく)という小説家の展覧会

港の見える丘公園近くで開催されていたからだ。

横浜を舞台にして描かれた「やっさもっさ」とい

う小説がおもしろすぎて、獅子文六をネットで調

べていたらタイミングよく展覧会が開かれていた

というシンクロで。

 

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獅子文六展 近代文学

 

獅子文六とは横浜出身の、明治生まれの演劇人で

小説家。文学座を作った人と言えばわかりやすい

かもしれない。わたしが生まれる2ヶ月前、19

69年の12月に亡くなった。これも軽いシンク

ロか?

 

まぁとにかく読みやすくユーモアたっぷりで、読

者を飽きさせないテンポの良い物語の展開。思わ

ずじぃーんときたり、クスッと笑ってしまったり。

コメディタッチの面白い小説なのでオススメです。

 

 

徳島にいすぎたせいか、最近なんだか妙に横浜が

恋しくなって横浜に関する本を読むことが多くなった。

山崎洋子さんが書いた「女たちのアンダーグラウンド

は横浜の光と闇をえぐるノンフィクション作品。主に

戦争孤児であり混血児の背景にあった問題に迫った迫

力のある作品だった。偶然にも獅子文六の「やっさも

っさ」も戦争孤児を育てる施設を舞台にした物語だっ

た。シンクロしてるぜ。

 

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横浜の光と闇を描いた、女たちのアンダーグラウンド

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獅子文六展で買った3冊の小説


 

横浜は、明治政府による開国とともに一夜にして外国

文化に染まる西洋風の街となった。

その後関東大震災で街は全滅するが、人々は力を合わ

せて見事に復興をとげる。その後戦争になり、横浜は

焼け野原へ(東京大空襲より被害が大きかった)。そ

してアメリカ軍の占領の元、今度横浜はアメリカ文化

一色に染められる。

 

1868年の開国後、1980年代のバブルの終焉く

らいまで横浜という街は揺さぶられ続け異国の文化が

津波のように押し寄せ、飲み込まれ、そして染められ

てきた。まぁ、その辺はこれらの小説を読んでいただ

ければ深く感じることができるかもしれない。

 

 

昔からよそ者を受け入れる文化が半端じゃないと言わ

れてきたが、本当にそう思う。いろんなもんが押し寄

せすぎちゃって、何がよそ者なのかわからなくなった

のかもしれない。

 

私に至っては、よそ者かよそ者じゃないかがわからな

くなってる上、何が男で何が女かもうわからなくなっ

ている。わからなくても良いような気がする。

 

何が何だかわかりません。

 

横浜シンクロニシティ